2024.02.01

(その6) 自己紹介

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    【SHTにおける、私の更なる進化技術】

    このように私はインダクタ技術者として、当初の約20年間に加えて、材料プロセス系への研究開発と実用・量産するこれらの事業化の成功により、さらに18年間も継続して経験できた。

    磁性材料から製品設計・量産まで技術専門幅を広げた後、ここまで記してきたように同技術と経験をもって新しい舞台であるSHT社への転社を果たし、更なる進化を始めてから十余年に亘ることになる。

    私のSHT社における技術進化としては、新たにアモルファス材を含む薄帯磁性材や、従来の家庭用電源50/60Hzではあまり使わない電力系統用大電流低損失の高性能電磁鋼板の活用に取り組み、そのコア化へのプロセス技術を磨き積み上げ、独自に制作した巻取り装置や加工機を用いて他では到達できない特殊なコア材料技術の深耕を図っている。

    また、特殊コアに専用開発した独自巻線機による高機能コイルを加えて、セット技術者ニーズのかゆいところに直接手が届く、特長ある各種チョークコイルやリアクトル、および電流センサー用コアやカレントトランス商品に応用展開した、SHTらしい個性豊かな商品をお届けすることでお客様から笑顔を頂いている。

    現在、それら他を圧倒する桁違いの精度や機能、サイズを有する技術を磨き上げた商品群には「そこまでやるか!SHT」のスローガンと共に、新たに設けた技術横断型SHT技術ブランド“GEO MACK”を冠して商品化を進めている。

     

    最後に

    これまでを振り返ると、今があるのはやはり1990年代における技術者としての挫折にあったと思います。40歳当初の技術限界を感じた挫折は私を大いなる哲学者に導き、会社は何のためにあるか? 仕事とは何か? 私は何を成すべきか? あげくは生きるとは何か?・・・と。

    今でもすべての答えには至ってはいませんが、当時は自己啓発書や哲学書などを読み漁ったり、親しい友人に相談したり、支援頂いた方々や暖かく見守ってくれた周囲の支えも頂きながら、最後は小さくても自分なりの答えを持つことで、私のインダクタ技術は再び成長軌道へと修正が出来たと思いますし、ここが私のインダクタ技術の変換点だったと思います。

    結果的ですが、今日まで半世紀もの長い間、一貫してインダクタ技術畑一筋で来られたことで、現有の心身と固有技術は、これら幾多の経験の積み上げで形成されて現在に至っています。

    私は良い人々に巡り合い包まれるという運にも恵まれて、この大変付いているこれまでの人生に大いに感謝申し上げたいと思います。

     

    終わり